2008年6月23日9時19分、これは私が豊平館前の池で2年半ぶりに鯉を見た日時である。その時なんでこんな所でと不思議に思った。そこはN公園内の池で一番水深の浅い所で、水不足の時に一番先に干上がる場所だった。
ある日、突然の水枯れ。2009年4月10日撮影
この池で越冬したとは思えない。どこからどうやって来たのだろう。2年前に全滅した筈だが生き残りがいて、10匹が豊平館前の池にたどり着いた? とは考えられない。
誰かが鯉を放流したのだろうか。私は2年間以上にわたり池に生き残りがいないかと、毎日のように確認していた。それなのに一匹も見たことがないのだ。七百回以上は注意深く三つの池を見て歩いた。だから、全滅以前のように鯉が池の底で越冬していたとは信じられなかった。
こんな状況だから、鯉に再び出会って嬉しいと言うよりも不思議でならなかった。全滅の時は何の発表もしなかったので、放流もコソコソと? 思わず邪推してしまった。
2008年6月23日に、突然鯉と再会した時の状況。
朝散歩のとき豊平館前の池西端で沢山の鯉を見た。他の池も見てみたが、急いでいたのでざっと見ただけだ。しかし、S池(一番大きな池)の南西側でも1匹、大きい黒い鯉を見た。一回りすればもっと見れたかもしれない。
12時過ぎに再び行ってみると豊平館前の池に10匹ぐらい居たが、他の池では見られなかった。池は濁っているし、カメラも腕も悪いので全体を捉えることは出来なかった。それでも掲載することにしたのは、この時にこれらの鯉を撮った人は稀と判断したからだ。鯉再会一番乗りかも知れない。
豊平館前の池、朝散歩の9時過ぎにはもっと多く見られたが、カメラを持っていなかった。
池が濁っていて見にくいが、拡大してみた。
近くに来ないと撮れないが、存在証拠写真のつもりだ。
多い黒い鯉だが濁っていて近くでしか撮れない。
池の真ん中、動いていたので撮った私は鯉と分かる。
デンと坐ったオジさんの前あたりに沢山の鯉がいた。
2年以上も居なかった鯉がなぜ姿を現したのか。放流したのを見ていないし、話も聞いたことがない。とても不自然だが、自然にこうなったのかも知れない。

2021年6月16日現在の豊平館前の池。鯉に再会した2008年から現在まで、鯉が見られるのは豊平館前の池7割、日本庭園の池2割、そして一番大きいS池は、岸から見える範囲が限られるので1割と言う感じだ。生き物の生態は私の理解を超えるので、見たこと思ったことをそのまま書いてみた。
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