2018年10月27日

豊平館探検

心に小さな傷を受けたものの豊平館探検は大過なく終了した。先日、レクチャーと見学を繰り返す豊平館特別観覧講座を受講した。どこが特別かと言うと、普段は立ち入り禁止の屋根裏、地下室を見学出来ること。事前の説明で「館内見学の際、急勾配の階段の昇り降りもあるので注意してください」とあり緊張した。恐れながらも興味津々だった。

先生の話は分かりやすく興味深い。それでも「百聞は一見に如かず」と言うことで外に出て豊平館の外観を見せながら説明をしてくれた。円弧形の「ペディメント」、和風意匠の「懸魚」とか難しい話は横に置いて、ビックリしたのは玄関の扉である。開かずの扉として知られる扉が何故か開いた。開けようとすると一旦は拒否するようにギーっと音をたてたが、嫌々ながら開いたのだ。
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修復工事完了後、豊平館玄関の扉が開いたのを初めて見た。

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もちろん玄関から豊平館に入るのも初めてだ。来賓になった気分である。

玄関から中に入ると改めて、その場から外を眺めた。しばらくは普段見られない風景に見とれていた。振り返ると受講者一行は見学のため会食所室内に入るところだった。何故か館内説明の先生は女性に変わっていた。そして30名の受講者が半分くらいに減っている。しかも高齢の男性ばかりだ。

一体若い人たちは何処に行ったのだろうか? 女性は仲良し同士で自由に行動をすることがある。真面目に説明を聴いているのは高齢の男性ばかりだ。先生は半分になってしまった受講者のことを気にする風でもなく淡々と説明をしている。そして次の見学先である2階の大広間に行くためゾロゾロと階段を上った。

そのとき男性高齢者たちは「段差は高いぞ」「若いから大丈夫」とか冗談を言い合ったりしていた。いつの間にこんなに仲良くなったのだろうか。何か違和感を覚えた。レクチャーを受ける前とは様変わりだ。受講者の中で私だけがのけ者にされたような気がして気分が悪くなった。楽しみにしていた特別観覧講座だが我慢も限界に達した。

不本意だが講座は止めて公園の紅葉を見に行くことにした。とりあえず最初にレクチャーを受けた部屋に置いて来た帽子を取りに行った。窓のない昔の扉が閉まっている。何と言ってもここは138年前に建造された豊平館、全てが重厚だ。ノブを回して開けようとしたが開かない。反対に回すとやっと開いた。

開けてビックリ、部屋は受講者で満席、と言うか私の席だけがポッカリと空いていて帽子がチョコンと乗っていた。一瞬で全てを理解した。愚かにも誤って講座とは別の見学者グループに合流してしまったのだ。結局10分ばかり席を外すことになった。その後は説明を聴き地下室も行ったし屋根裏にも上って特別観覧講座を無事終了した。

豊平館の歴史だけではなくいろいろと勉強になった。先ず、自分は正しい、世の中は間違っていると思う癖を直さなければならない。違和感を持った時点で近くの人に「失礼ですが特別観覧講座参加の方ですか?」と聞けば済む話だった。その他l確認法はいくらでもあるのに何もしなかった。思い込みが強くなるのも認知症の症状だろうか。危ない危ない。

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解体した木材等が地下室に保管されている。138年以上前の木材か?

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創建時の豊平館中央のてっぺんにあった開拓使建物のシンボルか?

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屋根裏にも興味深い品々が保管されていた。中島公園には豊平館の他にもう一つの国指定重要文化財がある。それは日本庭園内にある茶室八窓庵、築四百年と言われているが創建当時の建材を使っている部分は少ないように見える。豊平館と同じように解体された建材も何処かに保管されているのだろうか。当時の建築技術を知る上で大切と思う。

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9月5日の台風第21号で一時通行止めになった鴨々川沿い遊歩道。
タグ:札幌
posted by 中波三郎 at 00:00| Comment(0) | 後期高齢(75歳以上)
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