2022年12月17日

ベンガル虎に会いに行こう!

とにかく謎の多い人だ。6年間の付き合いなのに話題が尽きない。今日もAさんの独演会。Bさん、Cさんも、なかなかな人物だが聞き役に終始している。私などはいうまでもなく「うなずきマン」だ。

「男でも度胸のないのはダメね。皆尻込みしているのよ」
「3週間も山歩きした後では仕事が忙しいのでは… … 」
「何が忙しいのよ! 怖いだけ。情けない男たちよ」

今ならベンガル虎に関する探索ツアーも旅行好きな人々には知られている。しかし、Aさんは「私がこの探検ツアーの最初の参加者」と言っていた。20年前のことだが、たった一人で行ったそうだ。旅行社の担当者自身さえ経験がなく、後で体験談を根掘り葉掘り聞かれたそうだ。

「誰も行ったことがないと言うのに、鈴木が待っているというのよ。なぁんだ日本人がいるじゃないの、と思ったらガッカリして気が抜けちゃったわ」
「好かったですね。ホッとしたでしょ」
「行ってみたら、言葉もろくに通じない現地人がいただけ。ジープ型の車に乗せられてジャングルに行ったのよ。その車がスズキなんだって」
「初めての日本人になれて良かったですね」
「何がよかったのよ!」
私の頷きは気に入らなかったょうだが、聞いた話を自分なりにまとめると次の様な次第だ。

船で川を渡り、ジャングル内のコテージに入る。食事中に突然呼び出された。何事かな? と思ったが、ガイドに促されるまま暗いジャングルを通り抜け、着いたところは真っ暗な小屋。明かりと言えば、時々つける懐中電灯だけ。小屋には外に向けて穴がいくつも付いていた。

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不安になって何か聞こうとしても、ガイドは指を口に当てて「シー」と言うだけだ。とにかく、この穴から外を見ろということらしい。同行の外国人4人も皆そうしていたのでAさんも穴に目をあてたそうだ。ガサガサと音がすると投光機が一斉に明かりを放ち、付近一帯は真昼のようになった。

そこには、杭に繋がれた羊のような動物と、それに食いついたベンガル虎の凶暴な姿があった。ようやくAさんも事態が飲み込めた。これがこのツアーの目玉。だから食事中にも関わらず呼び出されたのだ。 

虎は一旦獲物に食いついたら、光を浴びても逃げたりしない習性があるそうだ。暗い小屋も、しゃべるなという指示も、覗き穴も全てはこの一瞬のためにある。ガイドは「あなた方は非常に運が良い」と言った。ベリー・ラッキーを連発していたのでAさんも理解できたそうだ。それに参加者の全員が興奮して凄く喜んでいた。 

翌日はゾウに乗って更に奥地に進んだが、言葉の通じない「ゾウ使い」と二人だけの旅だった。道がないからゾウに乗るのだが、それよりも重要なのは安全保障。ジャングルには凶暴な野生動物がうようよしているので、ゾウの上が一番安全だという。ジャングルの景観、音、におい、風、すべてが素晴らしい。少し怖くて、だいぶお尻が痛くなったけれど、十分堪能したインド奥地ジャングルの旅だったそうだ。

話を聞いたのは2008年のことだが、凄く面白かったので書き留めて置いた。一応、事実確認のため最近の状況を検索してみた。
下のURLをクリックするとグーグルの関連情報表示。
 ↓
ゾウに乗ってのトラ探し?
もう一つ、バンダウガルに来たら是非体験して頂きたいことが一つあります。 公園内でのゲームドライブは通常、ジープで行いますが、 運がよければ、車の入れない薮の中をゾウに乗ってトラを見に行く (=タイガーショー)と呼ばれるオプショナルも体験していただけます。 ゾウの背中に乗って、道なき道を行きますので、激しく揺れることもあります! その為、ちょっとお尻が痛くなりますがトラを間近で観察できる人気のオプショナルです。 現地判断でのオプショナルとなりますが、是非機会があれば体験してみて下さい。
(『インドへトラに会いに行こう!!』のツボよりコピー)
posted by 中波三郎 at 00:00| Comment(0) | 自由時代(61-74歳)
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